こんにちは、あっきーです。
私がもっとまだ若い頃、
何かの勉強会だと思って行ったけれど、実はマルチのセミナーだったというお話です。
最初に皆さんにお伝えしたい事があります。
マルチ商法をしている会社には、綿密に作られたマニュアルが存在します。
そのマニュアルは、我々にとっては良いものではないでしょう。
マニュアルの中身は、
「新規参入者を捕まえて逃さない方法」なのですから。
当時の私は、若くて愚かでした。
私だけではなく、若者というものは皆愚かです。
”スロットで稼げる”という指針がなかったなら、もしかしたら私も引っかかっていたかもしれません。
いえ、9割がた引っかかっていたでしょう。
知識なしにセミナーに行く事は、
クモが見えない糸を張り巡らしているところに、モンシロチョウが何もしらずに突撃してしまうのと一緒です。
この記事では、マルチのセミナーがどんな内容だったのかを書いていきたいと思います。
全貌とまではいきませんが、クモの糸の粘着性だけでもお伝えできればと思います。
信頼している職場の後輩に、どういう意図なのかは分かりませんが、
マルチのセミナーに連れて行かれたお話。
当時の葛藤と共にお届け致します。
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マルチ商法”ニュースキン”のセミナー
前回の記事では、うまい具合に”最悪の席”に誘導されました。
もちろんこれもマニュアルの一貫だと思います。
前回の内容→【ニュースキン】”マルチ商法”のセミナー会場には美男美女が多い
ではさっそく、セミナーの内容について、思い出せる限り書いていきたいと思います。
どれほど優雅で楽しく暮らしているか
まず最初に話した内容は、
「この前〇〇に行ってきました。その写真がこれです」
そう言って、海外旅行の写真をスクリーン上に映します。
”お金”や”時間”がある事が、どれだけ人生に実りを与えるのかを教えるためです。
聴衆は、自由なお金と時間が欲しいからそのセミナーに参加しているわけですよね?
一見、単純すぎる手法に見えますが、効果は大きいでしょう。
我々の欲求に働きかけていますし、
”成功”を想像させる、最短の方法だと思います。
今となっては少し気持ち悪いですけどね笑
「〇〇に行きました!人生楽しいです!」
このような事をSNSに書いているのを見ると、なんだかなーと思ってしまいます。
人生楽しいです!って、本来言わなくても良いですからね。
写真を載せて、「人生が楽しい!」と声高々に言う理由は、何か目的があるからでしょう。
(もちろん、楽しいから楽しいという人もいます)
マルチの場合は、集客のため。
金銭的目的がない場合は、「”人生楽しい”と言う」事が目的となっているかもしれません。
つまり、自分は人生を楽しんでいるんだ!成功者なんだ!自分は満足しているんだ!と自分自身に言い聞かせているようにも思えます。
それって、本当に満足しているんですかね・・・?
(そういう人を否定しているわけではないので悪しからず)
マルチの講師は饒舌で面白い
セミナーに参加した事がない方は、ご存知ないと思いますが、
セミナーの講師、つまり語り手は、非常に話が上手です
声のトーン、テンポはもちろんのこと、時々冗談なども織り交ぜて、聴衆の心を掴んでいきます。
私も飲み込まれた一人です。笑
普通は、よっぽど神がかった話し方や内容じゃなければ、相手の心を掴むことなんてできないですよね?
この講師の方は神がかっているかと聞かれると、答えは”NO”です。
では、ここまで我々の耳を、心を、わしづかみにできる理由は一体何なのでしょうか?
サクラの存在
先ほどの問いに対する答えは、これです。
「聴衆の中にサクラが紛れ込んでいる」
サクラの役割は、”リアクション”です。
では、どのようなリアクションかと言うと、主に”同調”です。
講師が面白い話をすれば、笑う。
話の内容には、全面的に共感する。
これだけで効果は抜群です。
人間というものは、多数派に合わせる傾向があります。
生きていく上で、その社会性は必然ですよね。
しかも、それに対して、講師による”煽り”が入りますので、話の内容にレバレッジがかかります。
ではどういったケースがあったのか。一つ例に出してみましょう。
〇〇のビジネスを知っている人?という質問
講師の方は問いかけます。
「ところで皆さん、〇〇というビジネスは知っていますよね?」
「知っている方は挙手をして教えてください」
ここで半数以上の人(サクラ)が手を高々と挙げます。
まるで知っているのが当然かのように、知らない事がどれほど愚かなのか、その違いを推しはからせるかのように。
満足げに講師の方は頷きます。
「さすがですね、皆さん、よく勉強されています。今日の参加者は優秀ですね!」
手を挙げた人に”優の称号”を与えるという事は、
逆に言うと、手を挙げていない人を攻撃しています。
手を挙げていない人は優秀じゃないという、条件付きの攻撃性です。
片方を褒めることにより、片方の評価を相対的に下げる手法です。
(これは心理学でもよく語られます)
すると、初めて参加した、いわば”カモ”である人々は、不安になるわけです。
それもそのはず、講師はサクラを使い、意図して不安を煽っているのですから。
そこで講師の人は、ノアの箱舟の来航よろしく、救いの手を差し伸べるわけです。
「でも大丈夫ですよ!今日のセミナーに参加できてよかったですね!!今からでも遅くないので、今日の話をしっかりと聞いてくださいね!」
これで、聴衆の耳と頭と心は、完全に講師の方へと向きます。
いやー、よく出来すぎていて本当に怖いですね・・・
もちろん、これもマニュアル通りというわけです。
ちなみにこれらは、後々紐解いて分かったことです。
信頼している人に連れてこられた比較的安全であるはずの場所で、
自分の無意識の部分に訴えかけられているので、大抵の判断力では気付けるはずがありません。
これらの”教育という名の洗脳”が行われた後、
講師の話は、いよいよ核心に迫っていきます。
つまりは、”ビジネスのお話”です。
つづく。
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→【ニュースキン】みんな得する!?マルチ商法の”先行予約ビジネス”とは?
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